バリ島から韓国へ向かう旅行者の荷物で最も多く没収されるのは、生の果物と肉加工品、特に豚肉製品です。インドネシアは2019年からアフリカ豚熱(ASF)の発生国だからです。韓国の農林畜産検疫本部(APQA)は2026年7月23日にも、禁止された農畜産物を申告せずに持ち込むと最大1,000万ウォン(約110万円)の過料が科されうると改めて案内しました。
検疫とは別に、韓国関税庁の免税範囲は1人あたり800米ドルで、酒とたばこは別枠です。以下はAPQAの発表、世界日報(2026年7月24日)、免税範囲の引き上げを報じたEtodayとTaxwatch、Goods Across Bordersの2026年版まとめをもとに、2026年10月22日に確認した内容です。
1. 肉加工品:干し肉、アボン、ソーセージ、真空パックのバビグリン
没収件数トップのカテゴリーです。韓国メディアによると、ASF発生国の豚肉製品の過料は1回目500万ウォン、2回目750万ウォン、3回目1,000万ウォンと段階的に上がります。ほかの肉製品は金額が低いものの、没収は同じです。真空パックやハラール表示があっても変わりません。牛肉のアボン(肉でんぶ)、デンデン(干し肉)、パック入りサテ、肉片入りのサンバルも該当します。
2. 生の果物・野菜
バリの市場で買ったマンゴスチン、サラック、マンゴー、ランブータンは植物検疫証明書がなければ持ち込めません。世界日報によると、2025年夏の休暇シーズンだけで農産物2万3,801件(34トン)、畜産物1万2,019件(12トン)が摘発・廃棄されました。東南アジア路線は検疫探知犬とAI判読X線の重点対象です。工場包装のドライフルーツは比較的安全ですが、迷ったら申告を。
3. 種子、苗、球根、土
ブドゥグルの蘭の苗、植物の種、生のウコンの根は植物検疫の対象です。インドネシア側の持ち出しルールも確認を。バリから植物や苗を持ち帰れるかで解説しています。
4. ワシントン条約(CITES)対象の動物製品
ヘビやオオトカゲの革のバッグや財布、サンゴの置物、大きな貝殻、べっ甲細工には、インドネシアと韓国双方のCITES許可が必要です。許可がなければ仁川で没収され、一部はそもそもインドネシアからの持ち出しが禁止されています。詳しくはサンゴ・貝殻・砂の持ち帰りルールをご覧ください。
5. ジャムウ、ダイエットサプリ、表示のない薬
処方薬は自分で使う量を、処方箋か医師の証明書と一緒に。成分表示があいまいなジャムウ(伝統生薬)やサプリは保留されやすく、韓国当局は禁止成分入りの海外ダイエット製品について繰り返し注意喚起しています。中身がわからないものは持って行かないのが無難です。
6. 免税範囲:計算を間違えやすい数字
- 一般の品物:1人800米ドル。2022年9月6日に600ドルから引き上げ(Etoday、Taxwatch)。ングラライ空港の免税店での購入分も含まれます。
- 酒:19歳以上、2本まで、合計2リットル以下、合計400ドル以下。2025年に本数制限がなくなったと書くブログもありますが、Goods Across Bordersの2026年版はまだ2本としています。厳しいほうに合わせましょう。
- たばこ:紙巻き200本(1カートン)、800ドルとは別枠。
- 香水:新しい資料は100ml、古い資料は60mlのままです。
範囲を超える場合は携帯品申告書に記入し、赤(申告)のゲートへ。自主申告すれば関税が減額され、申告せずに見つかると税金に加算税が上乗せされます。
たいてい問題なく通るもの
- 密封包装されたバリコーヒー(粉またはロースト豆)。
- 肉の具が入っていない工場包装のナッツ、チップス、クッキー、チョコレート。
- エンデック織、サロン、チュルクのシルバー、樹皮のないニス仕上げの木彫り。
- 個人使用の量の石けん、マッサージオイル、化粧品。
乗り継ぎがあるなら他国のルールも比べてみてください。日本はバリから日本へのお土産、最も厳しいオーストラリアはバリからオーストラリアへのお土産で扱っています。島内でのルールはバリのルールまとめへ。
FAQ
スーツケースにソーセージを入れたままだったら?
検査の前に検疫申告書に書くか、係員に直接渡してください。品物は没収されますが、自主申告ならふつう過料は避けられます。過料は申告なしで見つかった場合に科されます。
コピ・ルアクは韓国に持ち込めますか?
焙煎・包装済みのコーヒーは基本的に通ります。焙煎前の生豆は植物検疫の対象です。
800ドルは家族単位ですか?
いいえ、1人単位で、高額品1点のために複数人の枠を合算することはできません。酒・たばこの免税は19歳以上のみです。
役に立つ習慣をひとつ。出発前日にお土産袋の中身をホテルのベッドに全部出し、肉、生の果物、動物の部位が入ったものを抜いておきましょう。残った果物は仁川の検疫廃棄箱に捨てるより、食べるかホテルのスタッフに渡すほうがいいです。
コメント 0
まだコメントはありません。最初のコメントを投稿しましょう!