バリ島では、偽ブランド品を買った人が罪に問われることはほとんどありません。インドネシアの商標法が処罰するのは製造者と販売者です。問題は帰国先の空港で、日本・オーストラリア・韓国はいずれも、偽物のバッグや時計、衣類を自分用であっても差し止め対象として扱います。本記事の規定は2026年10月31日に確認しました。
バリ島で偽物を買うのはインドネシアの法律違反?
2016年法律第20号(商標法)は、権利なく他人の商標を使う者(第100条、最長5年の懲役または最高20億ルピアの罰金)と、その商品を売買する者(第102条、最長1年の拘留または最高2億ルピアの罰金)を対象にしています。自己使用の購入者は条文にありません。また親告罪(第103条)なので、通常はブランド側の申し立てから手続きが始まり、旅行者への取り締まりから始まるわけではありません。
つまりクタやレギャンにある偽物のバッグやサングラスの露店は、買う側にとって法的な落とし穴ではありません。リスクは別のところにあり、品質、観光客向けの上乗せ価格、そして帰国時の税関検査です。
日本に帰国する場合は?
日本の税関公式サイトは「知的財産侵害物品」を、麻薬や銃砲と並ぶ輸入禁止品として掲載しています。知的財産団体APAAのニュースレターによると、2022年10月1日施行の改正商標法により、海外の事業者が郵送する偽物についても「個人使用目的」の抜け道がふさがれました。スーツケースの中の偽ブランド品は、成田・羽田・関西で差し止められる可能性があります。
オーストラリアの場合は?
Yahoo News Australia(2023年5月20日)が引用したオーストラリア国境警備隊(ABF)の公式サイトによると、ブランドの衣類、バッグ、靴、化粧品、香水、ヘアアイロンを含む偽造品は持ち込めません。Facebookで広まった「偽バッグ3個まで」という話に法的根拠はないと同記事は伝えています。没収は担当官の判断で、訴追や高額の罰金もあり得るとABFは警告しています。
よく引用される例として、2020年にタスマニア州の31歳の女性が偽物のバッグ、財布、リュック計129点を持って止められました。これだけの量は土産ではなく商品とみなされます。
韓国の場合は?
韓国メディアの報道によると、韓国関税庁は2007年の知的財産保護規定の改正以降、手荷物や郵便で入る偽物に個人使用の例外を認めていません。品物は没収または廃棄され、悪質な場合は最長5年の懲役もあり得ます。2026年5月から7月の特別取り締まりでは、商標権侵害品410万点以上が見つかり、大半は小包でした(MTN、2026年7月29日)。
偽物の時計、スニーカー、サッカーユニフォームも対象?
対象です。見られるのはコピーされた商標で、品物の種類ではありません。有名ロゴ入りのクラブユニフォーム、スニーカー、サングラス、時計はバッグと同じ扱いです。バリのラタンバッグやエンデック布のようにロゴを模倣していない品は対象外です。
キャラクター玩具や海賊版も対象?
対象です。知的財産には著作権も含まれるため、偽のキャラクターぬいぐるみ、海賊版のゲームソフトやDVDも偽バッグと同じ扱いです。ABFはポケモンの偽造疑い玩具を1400点以上押収したことがあり、日本の税関の禁止リストも商標と著作権を区別していません。市場の安いキャラクター玩具は子どもへの土産に手頃ですが、ロゴがはっきりしているぶん担当官にも一番見つかりやすい品です。
もう一つ見落としがちな点として、人へのプレゼント用に買った偽物も同じ基準で判断されます。担当官は「自分用」か「甥っ子用」かを区別せず、数量とロゴを見ます。
税関で聞かれたらどうする?
- 申告書でも口頭でも正直に答えてください。税関への虚偽申告は3か国いずれでもそれ自体が違反です。
- 1、2点なら通常は没収で終わります。同じような品が1つのスーツケースに数十点あると、販売目的を疑われます。
- 正規店で買った本物のレシートは保管し、本物まで疑われないようにしましょう。
- 没収された品は基本的に返却も補償もされません。
安心して持ち帰れる土産は?
ブランドを模倣していない地元の品です。チュルクのシルバー、織物、密封されたキンタマーニコーヒー、バリ製の石けんやマッサージオイルなど。食品・木製品・植物の国別ルールはバリから日本へのお土産、オーストラリアへのお土産、韓国へのお土産の記事にまとめています。滞在中の一般的なルールはバリ島旅行者向けルールのページへ。
よくある質問
バリ島を出国するとき、インドネシア税関に偽物を没収される?
インドネシア税関は商標侵害の疑いがある輸出品を止められますが、ブランド側が税関に商標を登録していることが前提です。ングラライ空港で旅行者の私物が偽物を理由に没収されたという報道は見つかりませんでした。主なリスクは帰国先です。
郵送すれば安全?
いいえ。日本は2022年10月から海外事業者による郵送の抜け道を特にふさいでおり、オーストラリアや韓国向けの小包も税関検査を受けます。
バリ滞在中に転売したら?
話が変わります。偽物の販売は商標法第102条に当たり、観光目的の滞在許可で商売をすれば国外退去になり得ます。
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