多くの旅行者はウブドの午後の舞踊公演でガムランに出会います。しかしバリ中の楽団(スカ)や集落(バンジャール)が演奏するガムラン一式の大半は、実はひとつの小さな村で生まれています。クルンクン県バンジャランカン郡のティヒンガン村です。ここでは民家の庭に槌の音が響き、ゴングがゼロから形づくられる音を聞くことができます。
バリ全土に供給する鍛冶の村
ティヒンガンはグルグル王国の時代から青銅ガムランの製作拠点として知られ、今も村民の多くがこの手仕事で暮らしています。ゴング・クビャール、ガンサ、ジェゴガン、太鼓のクンダン、シンバルのチェンチェンまでここで作られ、バリ各地の楽団だけでなく海外のスタジオや大学からの注文にも応じています。技は鍛冶の家系パンデの中で代々受け継がれます。
青銅を溶かすところから耳での調律まで
- 溶解:銅と錫の合金を、炭とココナッツの繊維を燃料とする炉「プラペン」で溶かします。
- 鍛造:赤熱した円板を鉄のはさみで押さえ、数人が石の台の上で交互に打ち、鍵盤(ビラ)や瘤つきのゴング(プンチョン)に成形します。
- 仕上げ:表面をやすりと研磨機できれいに整えます。
- ングララス(調律):デジタル機器ではなく耳で行う調律で、見学のいちばんの見どころです。金属を少しずつ削って音高を合わせ、竹の共鳴筒と合わせていきます。
礼儀を持って訪ねる:ここは観光施設ではなく仕事場です
- 工房は家族経営で、窓口も公演スケジュールもありません。まず挨拶し、敷地に入る前や撮影の前に必ず許可を得ましょう。
- 炉に火が入っている朝、おおよそ8:00〜11:00に訪ねましょう。昼には作業が終わっていることも多いです。
- つま先の覆われた靴と長ズボンを着用し、火から出したばかりの物には絶対に触れないこと。
- ガイドや現地の知人を通して手配するのが理想です。個人で行く場合は、村の道沿いにあるパンデの工房を何軒か訪ね、丁寧に尋ねてみましょう。
- 小さな楽器や土産物を買いたいなら現金を用意してください。すべての工房が振込に対応しているわけではありません。
実用情報&予約
- 場所:Googleマップで見る — ティヒンガン村、バンジャランカン、クルンクン。スマラプラから約15分、ウブドから45〜60分、サヌールから60〜75分。
- 営業時間:決まった時間のある有料観光施設ではありません。家族の炉はおおむね午前8:00〜12:00に稼働し、儀礼の日は休むことが多いです。
- 料金:入場料はありません。見学を許されたら、2万5千〜5万ルピア程度の任意の寄付を渡すのが礼儀です。小さな楽器や土産物は数十万ルピアから。
- 予約:オンライン予約の仕組みはありません。直接訪ねて工房の前で許可を求めるか、現地ガイドや村役場を通して事前に手配してください。
- Instagram:Instagramで検索
スマラプラのクルタ・ゴサとタマン・ギリ(車で約15分)、そして古典的なワヤン絵画で知られるカマサン村と組み合わせれば、観光客の行列とは無縁の充実したクルンクン文化の一日になります。AccessiaPassのホテルバウチャーで、宿泊をもっとお得に計画しましょう。
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