ギャニャール県ウブド郡のマス村(Desa Mas)は、木が呼吸を覚えたかのような場所です。ウブドとスカワティを結ぶ幹線 Jl. Raya Mas 沿いに、ギャラリーとショールーム、彫刻工房がほとんど切れ目なく並びます。ウブド中心部からわずか約6km、デンパサールからは車で約30分。南側からの目印はサカ(Sakah)の赤ちゃん像で、マス村はその北側に広がっています。
イダ・バグス・ニャナとイダ・バグス・ティレムの遺産
マス村の名声は、ひとつの家系から生まれた二人の巨匠によるものです。イダ・バグス・ニャナ(1912〜1985)は人体を純粋な表情へと凝縮した丸みのある造形で知られ、その息子 イダ・バグス・ティレム(1936〜1993)は、木目や自然の割れをそのまま最終形へ生かす手法を確立しました。ティレムは1964年のニューヨーク万国博覧会でインドネシア代表を務め、この一族の作品は今もバリ木彫りの基準とされています。ここでは彫刻はすべて手作業で、機械は使いません。
ニャナ・ティレム美術館:訪問前に必ず確認を
ニャナ・ティレム美術館は Jl. Raya Mas 162番地、Banjar Batanancak にあり、家族ギャラリーから北へ約2km、田園を背にした広い敷地で2018年1月に一般公開されました。所蔵品は二人の巨匠の彫刻、仮面、古典絵画、骨董で、展示室内の撮影は通常認められていません。重要な注意:2026年9月時点で Google マップや Trip.com など複数の情報源が「一時休業・営業時間未定」と表示している一方、マス村の公式ページには依然として 08:00〜15:00 と記載されています。訪問を予定する前に必ず連絡してください。
訪ねられるギャラリーと工房
- Njana Tilem Gallery(Jl. Raya Mas 116番地)— 1960年から続く家族ギャラリー。通常 09:00〜17:00 で、伝統家屋の敷地内に彫刻、仮面、骨董が並びます。
- Bali Mask Making(Astina Mask & Wood) — Jl. Raya Mas、Banjar Batanancak にあるイダ・バグス・アノム・スルヤワン氏の工房。三世代続く仮面彫師が世界中から弟子を受け入れ、一面の仮面に約10日を要します。
- スティア・ダルマ仮面・人形の家(マス地区)— インドネシア各地と海外から集めた数千点の仮面と人形。工房巡りの締めくくりに最適です。
- 目立つ看板のないショールームも道沿いに数十軒あり、多くは店の奥で作業する彫師の様子を見せてくれます。
実用情報と予約
- 場所:Jl. Raya Mas, Desa Mas, ウブド郡, ギャニャール県 — Google マップで見る
- 訪問:ギャラリーやショールームは予約なしで入れます。彫刻や仮面づくりの教室を希望する場合は balimaskmaking.com から工房へ事前連絡を。
- Instagram:家族ギャラリーは @njanatilemgallery、その他の工房は Instagramで検索してください。
- 営業時間:ほとんどのギャラリーは 09:00〜17:00。休憩前に彫師の作業を見たいなら午前中の訪問がおすすめです。
- 価格の目安:小さな土産用の彫刻は数万ルピアから、中級品は数十万〜数百万ルピア、巨匠の作品は数億ルピアに達することもあります。大きなギャラリーには駐車場があり、狭く交通量の多い Jl. Raya Mas の路肩に停めるのは避けましょう。
マス村は急がずに歩くほど楽しい場所なので、ウブドやギャニャール周辺を拠点にし、AccessiaPass でホテルバウチャーを先に確保しておきましょう。
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